コオロギを“食べる”!?

20.10.30

このブログ記事では、昆虫食を扱っております。
昆虫の画像は使用しておりませんが、苦手な方はご注意ください。

皆様こんにちは。検査運営課CRC係の安倍でございます。

私の通勤ルート、池袋駅のデパートにある生活雑貨店で、
コオロギの粉末を使用した「コオロギせんべい」という商品を扱っていました。
一袋55 gで約200円と、スナック菓子としては割高感がありますが、

早速購入し、実際に職場の控室で試食会をしてみました。

食べてみると、パッケージにも記載されている通り、エビのような風味で、
ほんの少しだけ独特な香りがあるかな?といった感じでしたが、
他のスタッフからは先入観もあってか、中々手が出ないようでした…。

このままでは、私に味覚異常者のレッテルがつけられてしまいそうなので、
偶然検査会場の視察に来ていた佐野さんにも試食してもらいました。

その結果は…「味はほぼエビせんべい」とのことで、2, 3枚目も食べていました!
佐野さんは、オルトメディコのYouTube動画CAND Kitchenで、
おいしそうな料理を監修する社内1の腕前を持つ料理男子ですので、
私の味覚異常の可能性は完全に否定されましたね。
佐野さん、突然の試食会への参加と撮影へのご協力、ありがとうございます!!

そのまま食べてもおいしいですが、せっかくなので残ったコオロギせんべいを粉状にして
香ばしい風味を活かしたエビのビスク風トマトスープを作ってみました。
自宅にミキサーが無いので、裏ごしだけしかしていませんが、
狙い通りのエビに似た濃厚な味わいが出て、最後までおいしく食べられましたよ。

将来、お手頃価格のコオロギ粉末が市販されたら、
干しエビの代わりに中華スープなどの他の料理にも使ってみたいですね。

…ここまで読んで、「どうしてこんなゲテモノ食のブログ記事を?」とお思いでしょうか?
いえいえ、実は食用コオロギ、世界の食糧問題を解決するかもしれないということで、
食肉に代わるタンパク源として、国内外でまじめに研究されているんです!!

あるアメリカの研究によると、2050年には世界の人口が100億人を超え、
1億2000万人以上がタンパク質欠乏症になる、という推計されています。
この食糧問題を解決する有望株として、食用コオロギが注目を集めています。
食用コオロギには、タンパク質のほかにも亜鉛・鉄分・ビタミンなどの体に必要な栄養素が
バランスよく含まれているので、健康の維持増進に役立つことも示唆されています。

国内では、徳島大学が、食用コオロギを大量に飼育できるシステムの開発や、
コオロギの食品としての機能性についての研究を行っているそうです。
糖尿病モデル動物を用いた実験なども行っているようですので、
『コオロギ由来食品の血糖値上昇抑制効果検証試験』といったヒト試験が
国内で実現する日が来るかもしれませんね。

とはいうものの、皆さんが食用コオロギを敬遠したくなる気持ちもわかります。
ですが、10月は世界食糧デーとハロウィンという都合のいいイベントがありますよね。
これにかこつけて、昆虫食に挑戦してみてはいかがでしょうか?

注)
食用コオロギは、エビ・カニといった甲殻類と同じアレルギー物質を含みます。
また、食品加工段階で他のアレルギー物質が混入する恐れがあります。
実際に召し上がる際には、商品表示情報をよく読み、
該当するアレルギーをお持ちの方は召し上がらないようご注意ください。

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